◆「ハダカデバネズミ」をご存知ですか?
ハダカデバネズミは、ひそかなブームになっています。読みにくいヘンテコな名前の通り、体毛はなく、出っ歯…なネズミ。 その衝撃的なビジュアルが話題になり、「キモカワイイ」などと注目されています。
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そして、その外見だけでなく、世知辛い人間社会の縮図のような彼らの生態が、人々の心をキャッチしているようです。

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◆「ハダカデバネズミ」のキビシ〜イ階級社会
ハダカデバネズミの生態は、一言で言うと女王君臨の階級社会です。
絶対的権力を持ち、出産を行なう「女王(デバさま)」
唯一女王との交尾を許された「王(繁殖オス)」
カラダを張って巣や女王を守る「兵隊」
食料などを確保する「労働者」
女王の産んだ赤ちゃんを自らの肉布団で温める「ふとん係」
女王の側でお世話をする「お世話係」
どのセクションも厳しい任務があり、それぞれ辛いところがありそうですが、一番大変なのは女王かもしれません。
◆意外とストレスを抱えているデバさま
デバ社会の頂点に立ち、チヤホヤされている印象が強いデバさまですが、実は出産を行なうというだけでなく、管理職という役割も兼ねているのです。 デバ社会の秩序を保つため、全長3キロに及ぶ巣の巡回を行い、さぼっている労働者がいると威嚇するというようなこともしています。
しかもハチやアリと違い、女王は生まれつき女王というわけではなく、厳しい闘いを勝ち抜いて今の地位を得ているのです。つまり、いつ女王の座を奪われるかわからないという、常に下剋上の危機にさらされているというわけです。
◆落ちこぼれ組も・・・
また、かつては「兵隊」に所属していたのに、厳しさに耐え切れずドロップアウトし、落ちぶれてしまうものもいます。
自由気ままに暮らすアウトロー……。人間社会でもよく見られる光景です。
◆自分を重ねてしまうデバ社会
たくましい女王に、尻にしかれる王、階級社会、下克上……ハダカデバネズミの社会は、まるで現在の人間社会を映し出しているかのようです。
人間社会でさまざまな役割を担いながら生きているわたしたちは、階級社会のなかで頑張る、ハダカデバネズミに共感してしまうのではないでしょうか。
働く女性ならば、ライバルを蹴落として今の地位を得た「デバさま」に憧れる人もいるでしょう。また、すでに「デバさま」として職場を君臨している女性もいるかもしれません。
また、職場でも家庭でも、「デバさま」に奉仕する男性陣もいるのでは……。
デバの階級社会に自分の立場を重ねることで、ハダカデバネズミに親近感を感じる人が多いようです。少しハダカデバネズミが気になり出した方には、ぜひこの夏に発売される新キャラクター「ハダカデバネズミ」を手にとっていただきたいと思います。
今後も新キャラクター「ハダカデバネズミ」の最新情報をこのサイトでご紹介していきますので、よろしくお願いします。
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●参考文献
ハダカデバネズミ
岩波書店発行
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