開発者インタビュー


おやすみ羊はただのキャラクター商品ではないと聞きましたが…ピクチャ 6.jpg
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おやすみ羊といえば「気持ちよさそうに眠っている目」が
特徴の一つですが、

実は「眠っている目」のキャラクターものは
「売れない」というのがこの業界の定説なんです。

実際、ぬいぐるみで目をつぶっているものは

ほとんどありません。

でも誕生以来、今もたくさんの方に愛されつづけている

羊シリーズは、そんなジンクスとはまったく無縁でした。

それはきっと、おやすみ羊はただ可愛いといわれるだけの

キャラクター商品ではないということが、手に触れた瞬間、

皆さんに伝わっているからだと思うんです。


キャラクターを超えた商品というのはどういうことでしょう?
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それはおやすみ羊の生い立ちにさかのぼるんですけど、

開発当時、アイピローなど輸入雑貨の快眠グッズが

注目されていたのですが、そこにさらに“心の癒し”という

要素を加えようと、

キャラクターを取り入れたことがきっかけなのです。

さらに、リラックスしてよく眠れるためには枕もとても大切ですよね。

眠りを誘うイメージといえばやっぱり“羊”かな?と(笑)
眠っている羊だからこそ感じられる安らぎとか、心地よさが、
見た目にも気持ちいい眠りをイメージさせると思ったんです。
その時から、あの眠る目は決まっていました。

羊デザインの枕の開発を始めた頃、あるバイヤー様から
「本物の羊のように、ふわっとした毛の中はツルツル、なんていいですね」
というアイデアをいただいたんです。

枕カバーはふわっとしていて、中は短い毛のおやすみ羊。

デザインと商品のコンセプトは決まったものの、
心を癒して心地よい眠りを誘う枕の開発はそこからが問題でした。


■心を癒して、心地よい眠りを誘うための秘密があるのですか?
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枕には、触り心地や柔らかさ、フンワリ感といったものが、
見た目のデザイン以上に大切な要素です。
そこで選んだのが“無撚糸”というあまりねじっていない糸の生地。
フンワリした肌触りを出すためにはこの生地がどうしても必要です。

でも、問題がひとつだけありました。国産の良質な無撚糸で生産して
しまうと商品価格がとっても高くなってしまうんです。
ここで妥協はしたくありませんでしたから、居ても立ってもいられず、
一人で中国に乗り込んでいくつもの工場を訪ねて廻りました。
もう待ちきれない!という思いでいっぱいだったんですね(笑)

やっとの思いで、求めていた生地を生産できる工場を探し当てて、
そこからはフル回転でおやすみ羊の枕づくりがスタートしました。
工場のスタッフの方たちと一緒に何度も何度もサンプルを作り直し、
「ここをこうしたい」と言えば、その場でまたすぐに制作。
そして出来上がったばかりのサンプルをまたチェック…の繰り返しです。

快眠できずに悩んでいる女性が気持ちよく、ホッとできるように・・・
という想いで、大きさ、色、丸み、柔らかさ、肌触り、などなど
細部にいたるまで、とにかく入念につくりこみました。


■そこまでこだわったおやすみ羊の反応はいかがでしたか?
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ふんわりした触り心地の枕や、落ち着く香りの小袋など、
おやすみ羊のおかげで「ぐっすり眠れた」「癒されながらゆっくり休めた」
といった手紙やメールが続々と寄せられてくるんです!

「お疲れ様。ゆっくり休んでね」という気持ちをそのまま
伝えてくれるプレゼントとしても喜ばれているようですね。

そんな話を聞くたび、妥協せずに理想のおやすみ羊を
つくってよかった・・・とあのときを思い出します。